ハートアイズ福岡へ松尾晃様のメッセージ
「同行援護専門事業所ハートアイズ(以下(略)ハートアイズ)」との出会いは、2023年1月初旬でした。
その年の3月に東京旅行を計画していた私は、知り合いが利用している東京の同行援護事業所を利用するつもりでいたので、すっかり当てにしていたのですが、いざ連絡してみると「ガイドをする人がいないので新規利用者は受け入れられない」との返答。まさか断られるなんて思ってもみなかった私ですが、もっと驚いたのが、ガイドの仕事自体の認知度が低いせいで全国的に見てもガイドさんが少ないということです。こんなに少ないとは思ってもみませんでした。
私は、網膜色素変性症と言う目の難病で少しずつ視野が失くなっていきます。まだ視力は比較的保たれていますが、視野が5度以下しかありません。例えるならタピオカのストローから覗いてモノを見る感じです。そのため地元で慣れた場所などは一人で外出出来ますが、人が多い場所や買い物などはガイドヘルパーさんを利用しています。地元ですらガイドさんにお願いしているのに知らない土地を1人で歩くなんて、考えても無謀なことです。
焦った私がネット検索で見つけたのがハートアイズのホームページでした。横浜の事業所なので(東京旅行なんて断られる)と覚悟を決め、ダメもとで連絡してみると「全然問題ないですよー」と明るく優しい感じで対応してくれたので、私は覚悟を決めて電話した分この返答にはいささか拍子抜けしてしばらく半信半疑でした(笑)
この時に対応してくれたのがハートアイズの代表溝部さんです。早速契約となり、契約書などは郵送でのやり取りだったので、離れた事業所との契約は時間もかかって大変だなぁと感じましたがそれでもせっかく受けてくれた事業所なので契約も頑張りました。
今は遠く離れていてもメールで契約書を送ったり受け取ったり、音声読み上げで聞いて理解出来れば良いワケで、誰かにお願いしていた契約がひとりでも可能になったりと…どうしたら利用しやすいか?など常に改善されているそうです。
また、知らない土地の事業所ということもあり「信用できる事業所なのか?」という不安もありました。それはお互いに思った事だったと今は思いますが。
そして3月ハートアイズのガイドさん達と出会いました。3泊4日の旅行はハートアイズのガイドさんのおかげで笑いあり爆笑ありの…涙はなかったですが(笑)楽しく充実した旅行になりました。
最終日、羽田空港までの帰り道は溝部さんが担当してくれて色々なお話しが出来ました。
視覚に障害があってももっと簡単に外出や旅行ができるようにしたい。それにはどこでも利用できるように色んな都道府県にハートアイズを作りたい、事業所を一つにすることで、離れた場所でも不安なくサービスを利用でき、手軽に旅行に行けるそんな未来。共感しかありませんでした。
私は「いつか福岡にもハートアイズお願いしますね。」と言ってお別れしました。この時はまだまだ先の話だと思ってましたが、溝部さんの行動力には驚かされました(汗)
そして福岡のハートアイズに私を誘ってくれたこと。溝部代表がハートアイズを立ち上げた時に思い描いたビジョンがあるように私もまたこの福岡で始まるハートアイズに見ているビジョンがあります。溝部代表と共に最初の一歩を踏み出そうと思います。
ハートアイズ福岡に未来への夢を込めて。
松尾晃
*同行援護事業所とは、視覚に障害がある方の外出を支援するガイドヘルパーさんの登録事業所ですが、ハートアイズはその中でも視覚障害者だけを専門にサポートしている専門事業所です。
同行援護専門事業所ハートアイズ
https://heart-eyes.co.jp